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Perplexity Agent API|Sonar提供終了

Perplexityが2026年8月13日、ウェブ検索・URL取得・コード実行・MCP接続を1つの窓口にまとめたAgent APIを公式ブログで公開しました。あわせて、既存のSonar APIの各ティアを2026年9月27日に終了すると記載しています。期日までに移行しなければ、Sonarの呼び出しは動作しなくなります。

Summary

この記事の要点

新機能の紹介ではなく、期限のある移行作業として整理します。要点は3つです。

  1. 期日が決まっている移行である

    Sonarの各ティアは2026年9月27日に終了すると公式に記載されています。発表時点からおよそ45日間の猶予です。新機能の追加であれば様子見ができますが、これは対応しなければ止まる種類の変更です。

  2. 作業自体は小さい

    公式には、既存のモデル選択がそれぞれ対応するプリセットに割り当てられ、リクエストとレスポンスの形式がわずかに異なるだけだと記載されています。設計の作り直しではなく、呼び出し方の置き換えが中心です。

  3. まず「自社が使っているか」の確認から始まる

    Sonarは開発者向けのAPIです。自社で直接呼び出していなくても、記事作成ツールや社内の調査用ボットの内部で使われている場合があります。影響の有無を確かめる作業が最初の一手になります。

Basics

前提:Sonar APIとは何か、EC事業者のどこに関わるのか

Sonarは、Perplexityが提供してきた開発者向けのAPIです。質問を投げると、ウェブを検索したうえで出典つきの回答文を返します。自社サイトがPerplexityの回答に載るかどうか、という話とは別物です。

この区別が実務では最も混乱しやすい部分です。同じ「Perplexity」という名前でも、立場が2つあります。

立場やっていること今回の発表との関係
調べる側(APIの利用者)SonarなどのAPIを自社のツールに組み込み、最新情報を取得して社内で使う直接影響を受ける。2026年9月27日までに移行が必要
調べられる側(サイトの運営者)自社サイトがPerplexityの回答で参照・引用される今回の発表の対象外。表示や引用のされ方についての発表ではない

EC事業者が「調べる側」としてSonarを使っている典型は、競合の価格や仕様の定点調査、商品カテゴリの市場調査、記事の下調べ、社内向けの質問応答ボットです。いずれも出典つきで最新の情報が返る点を利用しています。「調べられる側」としての対策はAIO(AI最適化)LLMOの領域で、今回の変更とは切り分けて考える必要があります。生成AIをEC業務へ組み込む全体像は生成AIのEC活用で整理しています。

もう1つ、記事を読むうえで必要な言葉が「MCP」です。AIから外部の道具やデータへ接続するための共通規格で、今回のAgent APIにも接続機能が含まれています。

Announcement

公式発表の要点

Perplexityは2026年8月13日、公式ブログでAgent APIを公開しました(出典: Perplexity公式ブログ「Agent API」)。公式に記載されている内容は次のとおりです。

項目公式に記載されている内容
発表日・発表主体2026年8月13日、Perplexity
Agent APIの内容ウェブ検索、URL取得、コード実行、MCP接続、金融検索、人物検索を1つのプログラム可能なエンドポイントで提供
プリセットfast/low/medium/high/xhigh/wide-research の6種類。品質とコストの曲線上の異なる点を公開したもの
Sonarの終了日2026年9月27日にSonarの各ティアが終了。発表時点で「今後45日間は引き続き利用可能」と記載
既存契約の扱いSonarに関する既存の契約上のコミットメントがある顧客は、現在の契約期間の終了まで対象
移行しなかった場合提供終了日までに変更しなければ、Sonarの呼び出しは動作しなくなる
ベンチマークBrowseComp・DeepSearchQA・WideSearchの3つで比較。lowプリセットは1クエリ当たり約0.05ドルで、BrowseCompにおいてSonar Pro比で約7倍の改善
既存顧客の扱い発表と同時に、すべてのSonar顧客をより低コストでベンチマーク結果の高いプリセットへアップグレードすると記載
移行の手段coding-agent skillによる自動適用、または docs.perplexity.ai の移行ガイド

旧ティアと新プリセットの対応関係も公式に明示されています。なお、プリセットへのアップグレード自体は提供側で行うと記載されていますが、呼び出し先をAgent APIへ向け直す作業は利用者側に残ります

これまでのSonarのモデル移行先のプリセット
sonarfast
sonar-prolow
sonar-reasoning-promedium
sonar-deep-researchhigh
(公式は対応関係を明示していない)xhigh/wide-research。xhighはオープンエンドなエージェント型の作業向けに、Deep Researchを超えて拡張されたものと記載

設計思想についても記載があります。Perplexityは、これまでモデルを選ぶことは「推論の深さ・検索挙動・コストの静的な束を選ぶこと」だったと説明し、新しい方式では品質とコストの曲線上の点をプリセットとして選ぶ形にしたとしています。プリセットは最先端モデルがリリースされるたびに再調整されるため、同じ呼び出しでも時点ごとの水準を反映すると記載されています。すべてのパラメータは引き続き上書き可能です。日本国内での提供条件について、今回の発表に個別の記載はありません。本記事の執筆時点(2026年8月16日)で公式に確認できるのはここまでです。

Analysis

セルフプラスの見解 — 「使っていないか」を確かめる作業が最初に来る

ここからは公式発表を踏まえたセルフプラスの分析で、事実の要約とは分けて記載します。この発表で最初に必要なのは移行作業そのものではなく、自社が影響範囲に入っているかどうかの確認です。多くのEC事業者にとって、答えは「入っていない」になります。

1. 影響は、自社が気づいていないところから出る

Sonarは開発者向けAPIなので、EC事業者が自社で直接呼び出している例はそれほど多くありません。実際に困るのは、使っていることに気づいていない場合です。次のような形で組み込まれていることがあります。

  1. 制作会社に作ってもらった社内ツール

    競合価格の定点観測、商品カテゴリのトレンド収集、記事の下調べを自動化したツールです。納品後に触っていない場合、内部でどのAPIを呼んでいるか社内に記録が残っていないことがあります。

  2. 記事作成・調査系のSaaS

    出典つきで最新情報を返す機能を持つサービスは、内部で検索APIを利用していることがあります。提供元が対応するはずですが、対応予定を確認しておくと、9月末に機能が止まったときの原因調査が短くなります。

  3. 社内の質問応答ボット

    担当者が個人で作ったスクリプトや自動化フローに組み込まれている場合です。作った本人しか把握していないことが多く、退職や異動で分からなくなりやすい部分です。

確認方法は単純です。社内のコードとサーバー設定を sonarapi.perplexity.ai という文字列で検索し、Perplexityの管理画面でAPIキーの利用実績を見ます。どちらにも該当がなければ、今回の対応は不要です。

2. 「モデル名を固定しない」という設計の話として読む価値がある

今回の変更で本質的なのは、終了日そのものよりも指定の粒度が変わったことだと考えています。これまでは sonar-pro のようにモデル名を書いてコードに固定していました。新しい方式では、プリセットという形で「どれくらいの深さ・予算で動かすか」を選びます。

観点モデル名を固定する設計深さと予算で指定する設計
新しいモデルが出たときコードを直さない限り古いままになる提供元の再調整が反映される(Perplexityは再調整すると記載)
提供終了が起きたとき名前が消えると呼び出しが止まるプリセット名が維持される限り影響が小さい
費用の見通しモデルごとの単価を都度確認する用途ごとに上限を決めやすい

これはPerplexityに限った話ではありません。AI関連のAPIを業務に組み込むときは、モデル名を1か所にまとめておき、呼び出す側のコードに直接書かない形にします。それだけで、今回のような提供終了に対応する時間が大きく変わります。AIエージェントを業務へ組み込む進め方はAIエージェント一括支援で扱っています。

3. 9月27日という日付は、日本のEC事業者にとって都合が悪い時期にある

10月以降は年末商戦の準備が本格化します。9月末に社内ツールが止まると、原因を調べる時間が最も取りにくい時期に作業が重なります。Shopify・Shopify Plus・ecforceのいずれを使っていても、カート側の機能とは無関係な変更ですが、調査や記事制作の裏側で使っているツールが止まる形で影響が出ます。使っているかどうかの確認だけなら数十分で終わるため、9月に入る前に済ませておくのが現実的です。

ベンチマークの数値は発表元の測定です

「BrowseCompでSonar Pro比で約7倍の改善」という数値は、Perplexityが自社で同一のワークロードを評価した結果として公表しているものです。BrowseCompは多数の検索を連鎖させる質問への対応を測る指標であり、自社の用途がこれと同じ性質とは限りません。移行の判断材料としては、ベンチマークの数値ではなく「期日までに動かなくなる」という事実のほうが確実です。移行後は、自社の実際の問い合わせ内容で出力と費用を比べて確認してください。

Action

明日から何をすべきか

大半の会社では、1つ目で終わります。使っていなければ、それ以上の作業はありません。

  1. Sonarを呼んでいる箇所を洗い出す

    社内のコード、自動化フロー、制作会社に依頼したツール、利用中のSaaSを対象に確認します。Perplexityの管理画面でAPIキーの利用実績を見るのが最も速い方法です。該当がなければ、今回の対応は不要です。

  2. 該当があれば、対応表どおりに置き換えて9月中旬までに検証する

    sonar→fast、sonar-pro→low、sonar-reasoning-pro→medium、sonar-deep-research→high の対応で置き換えます。リクエストとレスポンスの形式が変わるため、実際の質問文をいくつか通して出力の形を確認してください。期日直前ではなく、余裕を持って試す作業です。

  3. 他のAI APIも「モデル名の直書き」を点検する

    今回対象外だった会社にも意味がある作業です。使っているモデル名を設定ファイルや環境変数の1か所にまとめ、処理のコードから直接書かない形にします。次に同じ種類の提供終了が起きたときの作業量が変わります。

Perplexityの動きはPerplexityが開発者向けにComputerを公開した件でも扱っています。AI検索経由の流入をどう測るかはAI検索の効果測定、自社サイトがAI検索で参照されるための設計はAIO・LLMO・GEO対策にまとめています。

FAQ

この発表に関するよくあるご質問

Sonar APIを使っていない会社にも関係がありますか。

自社で直接呼び出していなければ作業は発生しません。ただし記事作成ツールや社内チャットボットの内部でSonarが使われている場合があります。委託先や利用中のサービスに、Perplexityの提供終了への対応予定を確認してください。

Sonar APIはいつまで使えますか。

Perplexityは公式ブログで、2026年9月27日にSonarの各ティアが終了すると記載しています。既存の契約上のコミットメントがある顧客は現在の契約期間の終了まで対象とも記載されています。期日までに移行しない呼び出しは動作しなくなります。

この発表でPerplexityの回答に自社サイトが出やすくなりますか。

今回の発表は開発者向けAPIの提供形態に関するもので、検索結果での表示や引用のされ方についての発表ではありません。自社サイトがAI検索でどう扱われるかは別のテーマとして、実際の流入データで確認する必要があります。

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Supervisor

この記事の監修者

株式会社セルフプラス 代表取締役 黒岩俊児

黒岩 俊児

株式会社セルフプラス 代表取締役 / Shopify Plusパートナー・ecforceオフィシャル認定パートナー

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社内で動いているAIツールの棚卸しから始める。

どのツールが何のAPIを使っているかは、作った時期と担当者で分かれます。無料相談で、確認すべき範囲の整理から進められます。

  • オンライン相談可能
  • 相談内容がまとまっていなくても問題ありません
  • 無理な営業は行いません