ISSUE 01 — CVR
ECのCVRを改善したい
アクセスはあるのに、売上につながらない。その場合に疑うべきは集客ではなく、サイトの中の「購入までの導線」です。このページでは、CVRが上がらない原因を4つの段階に分解し、見るべき指標と改善の進め方を解説します。
Definition
CVR(購入率)とは。そして、なぜ下がるのか。
- CVR(Conversion Rate/購入率)とは
- ECサイトの訪問のうち、購入に至った割合を指す指標です。「CVR = 注文件数 ÷ セッション数 × 100」で算出します。同じ流入数でもCVRが2倍になれば売上は2倍になるため、広告費を増やさずに売上を伸ばせる、最も費用対効果の高い改善領域のひとつです。CVRとは(詳しい解説)
CVRは「サイト全体の平均」で見ると原因を見誤ります。デバイス別・流入経路別・ページ別に分解することが、改善の第一歩です。
CVRが低い原因はひとつではありません。訪問者が購入に至るまでの「流入 → 商品ページ → カート → 決済」の4段階のどこかに、離脱を生む摩擦があります。まずは自社がどの段階でつまずいているかを確認してください。
Check
こんな症状はありませんか。
- スマートフォンのCVRが、PCと比べて明らかに低い
- カートに入れた後の離脱(カゴ落ち)が多い
- 広告からの流入は多いのに、LPの直帰率が高い
- 商品ページの閲覧は多いのに、カート投入率が低い
- 送料や手数料が決済直前まで分からない導線になっている
- 会員登録をしないと購入できない設計になっている
- 決済手段が少なく、入力項目が多い
- レビュー・在庫・配送目安などの安心材料が不足している
2つ以上当てはまるなら、CVR改善の余地は十分にあります。
Diagnosis
4つの段階で、原因を特定する。
購入までの導線を4段階に分け、それぞれの「よくある原因」と「まず見る指標」を整理しました。指標が業界水準や過去の自社実績から大きく乖離している段階が、最初に手を入れるべきボトルネックです。
| 段階 | よくある原因 | まず見る指標 |
|---|---|---|
| ① 流入 | 検索意図・広告訴求とランディングページの内容が一致していない。想定顧客と異なる流入が多い。 | 直帰率、LP別CVR、流入経路別CVR |
| ② 商品ページ | サイズ・素材・使用感など購入判断に必要な情報の不足。画像品質。価格の妥当性を裏づける材料(レビュー・比較)の不足。 | カート投入率、ページ滞在時間、商品ページ離脱率 |
| ③ カート | 送料・手数料の後出し。会員登録の強制。クーポン入力欄による離脱(他サイトでクーポン検索)。 | カゴ落ち率、カート→決済への遷移率 |
| ④ 決済 | 決済手段の不足。入力項目の多さ。エラー時の分かりにくさ。スマートフォンでの入力体験。 | チェックアウト完了率、決済エラー率 |
Process
CVR改善の進め方
計測を整える
GA4等でファネル(商品ページ→カート→決済→完了)を段階別に計測できる状態にします。計測が曖昧なままの改善は、効果検証ができません。
ボトルネックを特定する
デバイス別・流入別・段階別にデータを分解し、離脱が集中している箇所を特定。改善インパクトと実行しやすさで優先順位をつけます。
改修して検証する
優先度の高い箇所から改修し、前後の数値を比較検証します。効いた施策は横展開し、効かなかった施策は仮説を見直して次に進みます。
正直にお伝えします
「ボタンの色を変える」「バナーを増やす」といった表面的な施策だけでCVRが大きく変わることは稀です。効果が大きいのは、送料の見せ方・購入までのステップ数・購入判断材料の充実といった、導線の構造に関わる改善です。
Support
セルフプラスのCVR改善支援
分析して提案するだけでなく、Shopify・ecforceの改修まで自社で実装します。「レポートは出たが、誰が直すのか」で止まらないのがセルフプラスの支援です。
FAQ
CVR改善のよくあるご質問
ECサイトのCVRの平均はどのくらいですか。
業種・客単価・流入構成(広告比率・指名比率)によって適正値は大きく変わるため、一般的な平均値との比較はあまり参考になりません。それよりも、自社のデバイス別・流入経路別・ページ別にCVRを分解し、極端に低い箇所を特定するほうが改善に直結します。
CVR改善の効果はどのくらいで出ますか。
施策の内容によります。送料表示の改善や入力フォームの簡素化など摩擦を取り除く施策は比較的早く数字に表れやすく、商品ページの情報設計やレビュー蓄積などは数ヶ月単位の取り組みになります。いずれも計測と検証のサイクルを前提に進めます。
サイトの全面リニューアルが必要ですか。
必要ない場合が多いです。ボトルネックが特定できていれば、商品ページ・カート・決済など該当箇所の部分改修で十分に改善できるケースが少なくありません。逆に、原因を特定しないままの全面リニューアルは、良かった部分まで壊すリスクがあります。
広告を止めずに改善を進められますか。
進められます。むしろ広告流入があるほうがデータが早く集まり、検証サイクルを速く回せます。広告の訴求とランディングページの一致度もCVRの重要な要素のため、広告運用と並行した改善をおすすめしています。
