KNOWLEDGE — METRICS

CVRとは

CVRは、ECの収益性を左右する最重要指標のひとつです。ただし「平均と比べて一喜一憂する」使い方では改善につながりません。このページでは、定義と計算式に加えて、実務で成果につながるCVRの見方を解説します。

Definition

CVRの定義と計算式

CVR(Conversion Rate/コンバージョン率)とは
CVR(Conversion Rate)とは、Webサイトの訪問のうち、目標とする行動(ECでは購入)に至った割合を示す指標です。「CVR = コンバージョン数 ÷ セッション数 × 100」で算出します。ECサイトでは「購入率」とほぼ同義で使われ、同じ流入数でもCVRが2倍になれば売上は2倍になります。広告費を増やさずに売上を伸ばせる、費用対効果の高い改善領域です。

例:月間セッション10,000・注文200件なら、CVRは 200 ÷ 10,000 × 100 = 2.0% です。

How To Read

「平均」より「分解」。CVRの正しい見方。

ECの平均CVRは業種・客単価・流入構成によって大きく異なるため、他社平均との比較はあまり役に立ちません。実務で意味を持つのは、自社のCVRを次の軸で分解することです。

CVRを分解する4つの軸と、分かること
分解の軸見方分かること
デバイス別PCとスマートフォンで比較スマホCVRが極端に低ければ、モバイル導線に課題
流入経路別広告・自然検索・SNS・指名で比較流入の「質」と訴求の一致度が見える
ページ別LP・商品ページごとに比較改善すべきページの優先順位が決まる
ファネル段階別商品→カート→決済→完了の遷移率どの段階で離脱しているかを特定できる

Improve

CVRを改善する4つのレバー

  1. 流入の質を合わせる

    広告・検索の訴求とランディングページの内容を一致させ、「期待とのズレ」による直帰を減らします。

  2. 購入判断材料を揃える

    商品情報・写真・レビュー・比較など、買う決断に必要な情報を商品ページで完結させます。

  3. 導線の摩擦を取り除く

    送料の後出し・会員登録の強制・入力項目の多さなど、カートから決済までの離脱要因を削ります。

4つ目のレバーは「検証の仕組み」です。改善は一度では終わらず、計測→仮説→改修→検証のサイクルを回し続けることが、CVRを継続的に高める唯一の方法です。具体的な進め方はECのCVRを改善したいで解説しています。

FAQ

CVRのよくあるご質問

ECサイトのCVRの平均はどのくらいですか。

業種・客単価・流入構成によって大きく異なり、単一の「正しい平均値」はありません。高額商材は低く、リピート性の高い消耗品は高く出る傾向があります。他社平均との比較よりも、自社のデバイス別・流入別・期間比較で変化を追うほうが、改善の意思決定に役立ちます。

CVRとCTRの違いは何ですか。

CTR(Click Through Rate)は表示回数に対するクリックの割合で、広告や検索結果の「入口」の指標です。CVRはサイト訪問後に成果へ至った割合で、「入口から出口まで」の指標です。CTRが高くCVRが低い場合は、訴求とページ内容のズレを疑います。

CVRが高ければ高いほど良いのですか。

基本的には高いほど効率的ですが、注意点があります。流入を指名客に絞ればCVRは上がりますが、事業の成長余地は狭まります。新規向けの流入を増やす時期はCVRが一時的に下がるのが自然です。CVR単体ではなく、セッション数・売上・利益とセットで評価してください。

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